2008 洞峠の風にふれる交流会 古屋奥爺谷の滝・トチノキ、白石原のトチノキ、堂奥谷の滝・トチノキ

洞峠交流署名板
 
 古屋の滝
洞峠交流会記念プレート
平成16年に行われた「洞峠の風にふれる交流会」の記念プレートを撮った写真をいただいた。美山町鶴ガ岡側からと綾部市古屋側からと「洞峠」の両側から登り、府道:綾部−美山線の開通を願って交流する行事である。明日が今年11回目の交流行事日だとお知らせをいただいた。早速出かけることとした。

   土日連休になった土曜日は、家庭菜園の手入れなど3時間ほどやっただけで、何処へも出かけず家で本を読んだり、パソコンに向かっていた。
夜に、ふじもと様から洞峠交流会の記念プレートを撮った写真をもらい、翌日が「洞峠の風にふれる交流会」の開催日だと教えていただいた。
 運動不足なので「今日は運動をする日」だと張り切って家内を誘ったが、少し膝が痛く整形外科に通っているという。それではとテニスに行こうと予定表を見ると、残念、昨日から丹後大宮で合宿中だった。すっかり忘れていて失敗。
 しかたがないので、一人でローソンに行き、三角おにぎりとお茶を購入。「横峠」でも散策しようと車を走らせた。中丹広域農道〜上林街道を走りながら峠の入り口を探したが今ひとつ不確か。先日調べた京都縦貫自動車道・横峠トンネルの西側になる
 そうこうする内に通り越してしまったので、しかたなく「洞峠の風にふれる交流会」に参加して「綾部の文化財歳時記」の取材をすることとした。     
古屋の集落に着くと草壁川を渡る分岐点に沢山の車が止められていたが既に出発したのか無人。車道の折り返し点手前に駐車して林道を歩いた。林道終点にも6台ほどの軽トラが止められていた。山道に入りもう7度目になるのに直進して沢を渡り、巨木・名木100選の「トチの大木300m」の看板に出る。引き返して少し見つけ難い峠道に取り付いた。葛籠折れの峠道を上り詰め展望の見えるところを過ぎると洞峠についた。大勢の人が集まっておられた。
         
洞峠交流会記念プレートの前 参加記念に貰った「紐のついた木製の通行手形」に記念スタンプを押して貰う    もらった木製通行手形  
用意された「洞峠の風にふれる交流会記念プレート」に名前を書き込む。マジックインクは風雪に晒され消えやすいので、墨汁で筆書きする   
         
80余名の参加者の名前が次々と署名される。   交流会記念プレートの署名に集まった参加者たち ミーティング・タイム
主催者から「洞峠の風にふれる交流会」参加のお礼、活動の現況など  
綾部上林選出の白猪知広議員からもあいさつ   洞峠の風にふれる交流会参加の地元長老の洞峠周辺の話しを聞いた。
北山の峠ー京都から若狭へー(中) 著者:金久昌業氏の「洞峠」の資料が配られ、これに基づく話しであった。  
         
熱心に聞く参加者   第11回洞峠の風にふれる交流会 80余名の参加者記念写真 80余名の署名した記念プレートを張り付ける。
すでに第1回〜10回の記念プレート10枚が貼られている
森の木陰で三々五々座り、持参したお弁当を開く人たち 綾部市から参加の子どもたちのグループ  
 真っ先に古屋の駐車した所に下り着く。参加者の人たちは林道終点に待機していた軽トラック5台ほどに分乗して下りてきた。川の向かい側旧道を通り古屋の集会場前で止まった。子ども達は「水源の里交流」と表示がある集会場に入っていった。下流側から対岸に回り込み私も合流して写真を撮る    GPSルート図
古屋集落の対岸少し先に車道のU字型カーブがあり、橋が架かり川向こうの集落に折り返している。この橋から林道が延びている。
 林道終点から山道にはいるが、
うっかり直進すると谷を渡り名木百選「トチの大木300m」と書かれた所に出てしまう。

峠道は山道に入り、右手の谷奥すぐの所から折り返し気味に登るルートである。後はほぼ一本道で植林の中を葛籠折れに上り詰める。展望は峠頂上近くで開ける。
 府道:綾部ー美山線は、綾部市の古屋からトンネルで美山町の洞まで結ぶルートである    
古屋奥 爺谷のトチノキ      
 86 古屋奥、爺谷のトチノキ 所在:綾部市睦寄町古屋奥爺谷・北谷
 草壁川の源流と思われる北谷と爺谷との分岐点あたりには幹周3mを越えるトチノキが5本程ある。
付近の谷のものを併せると20本以上にはなるという。その中で最も太いものは地上1m位のところから大きく二叉に
分かれており、
その1本の幹周は3.7mもある。

 No .幹周 樹高 推定樹齢
 1 7.40m 46m 550年
 2 6.86m 43m 500年
 トチノキは谷筋に大きく育ち、爺谷の中・下部では僅か類本で谷を占有しているかに見える。近年高齢過疎化の中で、
充分手入れができず、これ等の有用植物が放置された形になってことが惜しまれる。

漢字(別名) 栃の木
科 名 トチノキ科
幹 周 7.40m 6.86m
樹 高 46m 43m
管理者 (故里自然林)
樹種番号 10-2
備 考 古木     


綾部の古名木100選
〜緑と文化の遺産〜
綾部自然の会
平成9年6月1日発刊


綾部市図書館から借りてきました。
古屋奥 白石原のトチノキ      
 87 古屋奥、白石原のトチノキ 所在:綾部市睦寄町古屋奥 白石原
 古屋の爺谷へ入る手前から右の谷へ入ると山は薄暗く足下の岩は苔むしていて、深山幽谷の趣がある。ここが白石原という谷で、50m程入ったところに幹周4.71mのトチノキがある。
 地上2m位のところから大きく2本に枝分かれしている。すぐそばには2m位の滝がある。この木を更に50m入ったところに幹周5.21mのトチノキが谷川の崖際に立っている。幹の半分位は苔に覆われているが、1本立ちで伸び、地上3m位のところから大い枝を出している。 2本共、樹勢はよく逞しい生命力を持っている。
No. 幹周 樹高 推定樹齢
1 5.21m 30m 約450年
2 4.71m 30m 約400年
漢字(別名)栃の木
科 名 トチノキ科
幹 周 5.21m
樹 高 30m
管理者 (白石原自然林)
樹種番号 10−4
備 考 古木   
 
昼も暗いトチの林をぬって流れる無名の滝  
 1994年(平成6年)7月5日 京都新聞
秘境の大発見 昼も暗いトチの林をぬって流れる無名の滝
綾部 5段、全長100m 地理院届け出も
京都府北桑田郡美山町に近い綾部市睦寄町古屋地区の秘境に大きな滝の流れていることが四日、綾部市森林組合(福井治夫組合長)の現地踏査で分かった。地元の古老も存在を知らなかった未確認の冷線で、同組合は国土地理院に届け出を検討する一方、歩道整備を市に要請、新名所としたい意向だ。
 滝は綾部市街地から28km離れた古屋地区をさらに約1km奥に入った地図上の府道:綾部−美山線の洞峠ふもとの堂奧谷にある。幅20cm程度のけもの道から残り約300mは道が消えている。5段滝になっており、落差十数メートルの滝をはじめ谷川部分を含め、流れ落ちる全長は百メートルはあろうかと思われる。周囲に野生のアジサイが咲き乱れ、トチの巨木が茂る谷間にしぶきを上げて流れる。

林業一筋に生きる地元古屋地区の坂田清一さん(75)も「滝があるのは初耳。近くの山林までは仕事に行ったが、まったく気がつかなかった」という。発見のきっかけとなったのは、近くの古屋地区所有林百ヘクタールが森林開発公団との分収林として伐採。一昨年植林を完了した際、立ち会った市森林組合職員が滝の流れと思われる水音を聞いたことから、四方悦郎同組合業務課長ら3人が存在を確認するため、この日現地調査した。     
上記新聞切り抜き記事は、「洞峠の風にふれあう交流会」でいただいた資料です。「堂奥谷の滝」の名称がつけられたのかも?
綾部の古木名木100選の「巨木:オオトチ」と、この秘境に発見された全長100mにも及ぶ5段滝も素晴らしいですね♪。
ふるさと綾部の秘宝・文化財です。♪
   
堂奥谷の滝  古屋洞峠のある谷の奧「秘境の大発見 昼も暗いトチの林をぬって流れる無名の滝、綾部 5段、全長100m 地理院届け出も」と紹介された「堂奥谷の滝」の写真を送っていただいた。  (ふじもと様投稿) 
         
堂奧滝の最上部  堂奥谷の滝 最下部 滝の下流を離れる      
堂奥谷の滝周辺のトチノキ巨木    (ふじもと様投稿)
         
堂奥谷の滝周辺はトチノキの群生地で巨木が生い茂っている。滝横のトチノキ巨木   堂奥谷の滝横のトチノキ巨木   巨木のトチノキ群居    
古屋奥爺谷のトチノキ   綾部の古木名木100選」の山岳部に所在する樹木の取材を、里山散策をされているふじもと様にお願いしていたら、先日の「堂奥谷の滝」「堂奥谷の滝周辺のトチノキの巨木」の写真に続いて投稿していただきました。有り難うございました。  
         
写真:No.86 古屋奥爺谷トチノキ 幹周:7.40m 樹高:46m    上記 トチノキを上部から撮影 上記 トチノキを爺谷の対岸から撮影   爺谷の下のトチノキ
NO.86 爺谷奥のトチノキ 幹周:6.86m 樹高:43m  
爺谷 下のトチノキ クローズアップ  
古屋奥爺谷の滝   
         
古屋奥爺谷のトチノキの上の滝   トチノキの上の滝の 上の滝   トチノキの上の滝   トチノキの上の滝 中の滝   爺谷の上流と滝