梅雨の晴れ間に愛宕山詣で  2004年

舞鶴市展を見た帰り、午後はJR西舞鶴駅正面にある愛宕山(213m)に登った。
登山口にある円隆寺は、奈良時代に行基が開き、平安時代、皇慶上人が中興したといわれ、平安時代の丈六仏のほか、数多くの文化財を収蔵しています    
     
塔がある   登山道には、四国お遍路の謂われを持つ2体づつの同行地蔵が立っている。頂上まで60ヶ所くらいも立つ   真っ赤な色をした赤土の坂道を登る。酸性土壌なのか墓地に咲く雨に濡れた紫陽花の青色が鮮やか
         
両側が墓地になり、石段を登っていく   墓地横の石段を登り切ると鳥居があり、やっと地道になるが石段も多い   二カ所ほどお堂が途中に立っている   登山道には、あちこちに「ほうき」が置いてあり、道には落ち葉一つない   夏至前の梅雨の中休み、雨上がりの蒸し暑い中を登り切ると最後の石段に着く。釣り鐘が下げられている門をくぐり神社前の広場にでる。
途中ですれ違った人が、男女各1人ある  
    愛宕山頂上には三社が並ぶ神社がある
中央:愛宕神社:慶長8年(1603年)、徳川家康の命により江戸の防火の神様として祀られました。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)

左:変容菩薩社:観音菩薩が様々な様態に変容した姿を祀る

左:太郎坊・次郎坊社:太郎坊大権現(猿田彦--->天狗さん)、次郎坊も天狗さん   
   愛宕山頂上には三社が並ぶ
手前(右):変容菩薩社:観音菩薩が様々な様態に変容した姿を祀る
中央:愛宕神社:慶長8年(1603年)、徳川家康の命により江戸の防火の神様として祀られました。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)
奧(左):太郎坊・次郎坊社:太郎坊大権現(猿田彦--->天狗さん)、次郎坊も天狗さん
大晦日に麓まで「108の煩悩」の数どころか、夜なかじゅう次々と詣る人が点く「鐘の音」が聞こえるという
」を点いて門を通り抜ける。
今頃は朝の5時頃から登山者により点かれる「鐘の音」が聞こえるそうだ  
      正面の山の向こうに弥仙山の三角峰が覗いている。昔は、綾部市の上林谷から鬼住峠を歩いて越えて、この愛宕さんのお札(防火)を貰いに来るのが習わしであったと云う。

休んでいると次々と人が上がってこられ、鐘を点き、あるいは置かれた登山記録表に印を付けられている。私の友人の名前もある。下山途中でも合計10人ほどの登山者と擦れ違う。暑い最中なのに人気のある山だと思う  
 
眼下に舞鶴市市街地が広がる。中央に東舞鶴に通じる白鳥街道が一直線に見えている 右手からは、トレトレセンター方面から登る山道があり、西舞鶴港の船が浮かんでいる    
2004年 
愛宕山詣で   >ふじもと様、 「愛宕山詣で」今でも人気があるのでしょうか。毎日登られる前山、どんな山?
 私の家の前にある標高210mの山がその愛宕山です。今回の台風で屋根に穴が開いたり、北側の樹木が倒れて軒を潰したりしてます。

 西舞鶴駅正面から真っ直ぐに国道を横断して山に突き当たると、円隆寺と言うお寺があります。山門を入って石段を上がり正面の本堂の左側に細い川があります。その川の左側に参道があります。 
山門を入った次の石段の右から始まる八十八の同行二人の石像伝いに頂上まで上がると、控えの間が左右についた鐘突き堂があり庭を横切り正面に横長の堂があります。この中に愛宕権現・太郎坊権現・次郎坊権現・神変菩薩が祀られています。   
         
円隆寺の本堂 大きなお寺で塔など沢山の建物がある  紅葉の美しい道を登っていく  坂道に並ぶ四国八十八カ所霊場勧請 石仏(同行二人)   坂道途中の鳥居と石段   途中の秋葉権現  
実家ではつい最近まで年1回は愛宕講と言う祭礼があり、町内代表がかまど用のお札を貰って来て配っていましたが・・・? それに、大浦半島の火電が出来た千歳や大丹生の集落からは今でも月に1度代表がお参りに来ておられます。背広にネクタイの正装で山に登って来られるのでびっくりします。     
現在、そのお堂の壁には登山表が張られ、沢山の方の名前があります。各自で登った時にはその該当の日の場所に○をつけておられます。この方たちが今回の台風被害で流れ落ちた参道の修理や、倒木の伐採などをして下さいました。
今日も、誰か数枚の瓦を背負って登って行ったと、朝のうちに登って来た家内が話していました。もちろん私のように名前を書かないものもおりますが、だいたい1日30人くらいは登るのでしょうね。  
石段を登ったところに控えの間と鐘提げを兼ねた建物があり、早い人が朝5時半ごろに突く鐘の音が私の部屋に聞こえて来ます。除夜には一晩中朝まで鳴ります。登った人のすべてが突きますので108回は関係ありません。
以前、鬼住峠(綾部上林・舞鶴岸谷の市境)で出会った遊里の方は若い頃この山まで歩いて火除け札を貰いに来られたと語って下さいました。  
ふじもと様
堀スポ−ツまで熟年テニスの引継を届けに行きました。奥様に聞くと、とれとれセンタ−の手前MINISTOPから参道の掃除に登るとのこと。頂上から別のル−トですね。
駅前さとうに車を置き登りました。随分沢山の方が登っておられます。行き帰りに出合いました。  
         
頂上の石段には、見事な巨木の樹木がたくさん聳えているが、少し手前で台風23号により根から倒れている。舞鶴市街の展望できる所も土砂が流れ丸太橋が渡されるなど、倒木と土砂崩れが目立った。「引土」は赤い山土ですね。   虚空蔵菩薩参道が左からこの石段下に上がっていたが、人に聞くと「とれとれセンタ−ル−ト」のほかにも、裏側にル−トがあり、「西高」ル−トだそうでした。
写真:石段の上の鐘楼門。鐘を突いてきました。気持ちが晴れる音色でした。  
 愛宕権現 薄いカメラなので格子の間からカメラを入れて撮影。
ただの210mにしては、一気に登ると汗をかきました。頂上では裸になって体操する人も。この石段で毎朝修行されている、ふじもと様の天狗走り納得です。
神変菩薩 上林から鬼住峠を越して岸谷へ、愛宕山詣では一昔前は当たり前のこと。今は片道で帰りは車で済みます。ただし道探しと藪こぎが待っていそうです。
ともかく舞鶴市境の稜線登山の成功を祈ってきました。気持ちの景気づけです。  
太郎坊権現、次郎坊権現 ふじもと様「愛宕山詣で」のご紹介有り難うございました。