加悦工芸の里(秋季フェア)・ちりめん街道を散策

雨の土曜日、屋外スポ−ツのできない雨模様なので家内のリクエストに付き合い、加悦工芸の里・秋季フェアを見に同行する。もちろん運転手役。なんでも習っている絵画教室の講師先生の展示があり、それを見るのが主目的。
綾部から大江町に向かい北上。由良川を渡り真っ直ぐ加悦を目指す。大江山の裾を走りトンネルを抜けると間もなく「加悦のSL広場」に着く。 TRAIN COFFEE(客車の喫茶店)
加悦SL広場;ノスタルジーあふれる木造駅舎は、「日本の駅舎100選」に紹介された旧加悦鉄道加悦駅を復元したものです。加悦駅は大正期の代表的な洋風建築のひとつとして知られていました。待合室には、当時の時刻表、ランプ、時計、ベンチなどが置かれ、昔の駅の雰囲気そのままです。展示室には、旧加悦鉄道で使われていた通券函、ランプ式合図灯、転轍器標識、信号反応器など、貴重で興味深いものをたくさん展示しています。 明治6年イギリスで製造の日本で2番目に古いSL「2号機関車」をはじめ、今では貴重な機関車・客車など23両を展示。また、大正ロマンが薫る木造駅舎、手動式転車台、昔を偲ばせる展示品の数々がそろっています。SLの多くは今も動くように手入れされています。子どもから大人まで、見て・乗って・さわって楽しめるSLワールドです    
         
蒸気屋と列車展示
加悦SL広場:明治・大正・昭和の汽笛
SLを見学に子供連れ家族など賑わっている様子。トイレ休憩だけでSL見学はパス  
 SL広場向かいの加悦道の駅を通り抜けるとすぐに「加悦工芸の里」に着いた。途中、明日の「大江山マラソン」のために会場準備の様子がゴ−ルの運動公園など各所で見られた 加悦工芸の里 秋季フェアの立て札 江山文庫   花の咲き乱れた中に靜に工房が建っている  
 加悦工芸の里 ブロンズ作品・とんぼ玉
染織、ガラスクラフト、彫金、木工、彫刻、吹きガラス、陶芸、版画、絵画などのプロの職人・アーティストが暮らす工芸の里。作品を販売するだけでなく、体験・見学できる工房も、夢織工房(染織)、アートくり(ガラスクラフト)、どん工房(木工)、カフェ工房「風夢」(七宝焼き・陶芸)などたくさんある
     
庭園に咲く花    道筋に咲いていた  
         
 加悦工芸の里 ジュエリ−・スタジオ コンプレックス
一品手作りのお洒落な衣類(ニット)やアクセサリ−類がおかれていた。聞くと京都市内から工房に来ていられるとのことであった。一品手作りで仕上げられた作品は、京都のお店で売られるのだと想像した
お洒落な衣類(ニット)やジュエリィ・アクセサリ−の展示   外には赤、白のMTBが置かれていた   道端に咲いていた花   花に秋の気配を感じながら工芸の里を散策  
         
加悦工芸の里 陶芸工房   入り口庭園に咲いていた   工芸の里の路沿いの灌木    大江山の山並みが連なる展望 
       
 加悦工芸の里 木工・塗装(工房J&K)
木で作ったカメラ(ライカ)などが置かれていた
 陶芸 小川の流れる小道   工房   加悦工芸の里に点在する工房に上がっていく小道  
   加悦工芸の里 絵画、きまぐれ画房
家内が習っている水彩画の教室を綾部で開かれている。宮津市在住の方。三人展を開かれていた。奧の一部屋が画廊。天の橋立伊根の船宿などの作品が沢山あった  
   昼食を道の駅シルクのまちかやでとった。
大江山裾野の自然がいっぱいの大江山運動公園の一角にあるのが道の駅「シルクのまちかや
大江山運動公園では、明日の大江山縦走マラソン大会の準備が大わらわで進められていた  
画廊の作品   陶芸の作品展  
ちりめん街道を散策
旧街道に面し、江戸から明治・大正・昭和初期にかけてちりめん産業で町を近代化した建物が集まっている地域です。江戸時代には丹後精好などの絹織物の生産地として機能し、1722年には木綿屋六右衛門が手米屋小右衛門を京都西陣に紹介して秘伝の「ちりめん」の製織技術を学ばせ、まちは大いに発展しました。明治から昭和初期にかけての加悦は、丹後ちりめんの一大生産地としてのみならず、与謝峠を抜けて京都と結ぶ物流の拠点としても発展し、その賑わいぶりは、近隣地域から遠足に来た子どもたちが、「ここは日本か」と言ったという逸話が残っているほどです。
 
ちりめん街道案内図  
中でも、ちりめん街道の中心地区の街道筋にはランプ屋、化粧品屋、牛肉屋、呉服屋、料理旅館、人力車屋、駄菓子屋、床屋、うどん製造店、帽子屋などが軒を連ね、丹後方面から京都に向けて出発するちりめん問屋の主人が人力車を乗り継ぐなど活気に満ちていました     
   
天神橋 ちりめん街道
加悦工芸の里を見学の後、加悦道の駅で昼食をとり、近くの「ちりめん街道」に向かった  
ちりめん街道の お地蔵さん  
 旧尾藤家住宅 京都府指定文化財
丹波屋善右衛門として代々大庄屋などを務めたのが尾藤氏で、江戸時代後期には生糸縮緬商として活躍。明治初期には北国と大阪を結ぶ北前船を所有し、10代庄蔵は生糸縮緬業のかたわら丹後銀行頭取を務め、11代庄蔵は加悦鉄道株式会社の常務・社長を務め、昭和初期には加悦町長を2期務めるなどの名門。旧尾藤家住宅は江戸末期の1863年に着工し、2年後に完成。明治・大正期には蔵や座敷などを増築し、11代庄蔵は洋館を建築。最終的に今日の姿となるのは1941年。(以上、加悦町施設の説明は京都府資料から引用)   
     
旧尾藤家住宅    
   尾藤家映像ライブラリ−
1.加悦はかって城下町だった
2.旧尾藤家住宅の建築
3.旧尾藤家住宅の洋館
4.尾藤家の歴史
5.尾藤家の生業
6.11代尾藤庄蔵
7.近代のちりめん街道
8.現在のちりめん街道
     
 旧尾藤家住宅洋館  
         
旧尾藤家住宅蔵    尾藤家の歴史資料展示 昭和3年旧尾藤家の洋館設計図
旧尾藤家住宅の変遷
 10代尾藤庄蔵
         
尾藤家の歴史資料展示      
         
 尾藤家の歴史資料展示 花皆憧(はなかいどう)(旧加悦町役場) 加悦町指定文化財
機織り 組み紐  
昔の生活道具   昔の生活    機織りの枷など
  花皆憧(はなかいどう)の一角にある喫茶店で一休み。コーヒを飲み、鯖寿司を土産に買って帰った        
秋の味覚 郷土産品