小畑六左衛門伝承「ポイの餅」の里山(三坂峠から空山)散策

小畑六左衛門翁之碑 「ポイの餅」と里山研修センタ−「幸喜山荘」
ある日、報恩寺(ほうじ)の嫁の里へ行った時「ぼたもち」をごちそうになった。六左衛門はあまりにおいしかったので家でも作ってもらおうと思って「この食べものは何か」と尋ねると「ぼたもちや」と教えてもろうた。
忘れんように帰ろうと思って「ぼたもちぼたもち」ととなえながら帰ったそうな。途中で川があったので「ぽい」ととんでわたった。そのひょうしに忘れてしもうた六左衛門「はてな?」ああそうそう「ポイのもちだったわい」と思い出し「ポイのもち〜〜」と家に帰りついた。
嫁さんに「ポイのもち作れ」と大声でいった。嫁さんは何のことかさっぱりわかりません。仕方なく「ポイのもちは作れんが、ぼたもちならできる」と「ぼたもち」をさし出すと、六左衛門は「そうだこのもちだ」といって大きな口をあけてパクパク食ったそうな。     
    GW連休の29日の好天気に、かねて気になっていた小畑六左衛門の民話伝承「ポイの餅」にある「報恩寺」の嫁の実家への「三坂峠(さんさかとうげ)」に登ることとした。鍛冶屋の「ポイの餅石碑」前に車を置き、鍛冶屋の村中に入り、「空山」への登山口である「普門院」に通じる道を右に見て空山のふもとの山沿いの道をあるいた。ほどなく町屋を外れ農家が点在し大きな池のある所に出た       
鯉のぼりの上がった元小畑小学校→ 豊西小学校→ 里山ねっと・あやべ   鍛冶屋の街外れにかかると岡の段池が山を映していた   岡の段池 小幡には農業用水を蓄えた池がたくさんある  
御太刀池
御太刀池のお話・・・ずっと昔、三坂峠で官女さんが殺され、その刃をこの池で洗ったため、長い間池の水が澄まず、そばの石も赤くそまったままだったという言い伝えがあります。三坂峠の頂上には大小二つの石碑があります。(とよさとにし つばさがはえるちず:里山ねっと・あやべより引用  
     
御太刀池の側に灯籠が一基   小西・鍛冶屋・小畑の空山の麓一帯は「綾部茶」の産地で、茶畑が広がる   見事な茶畑  
         
 山沿いの道は、岡の段池のそばを通る。あやめが咲いていた。近くで農作業中の夫婦を見つけ声をかけ道を確認。綾部側の峠道は良く整備されているが、福知山側は悪いとの話しであった 寺内池も近くに見える   車道の行き止まりを越えて地道に入ると山陰に峠の地蔵が並んでいた。まだ木立は低くよく日が射している   しばらく平坦な農道をいく。しかし両側の水田は既に絶え、植林や雑木が茂っている。車や人の通った跡がない   日当たりが良いのでタンポポが歩いていく道に一面に咲き乱れている。タンポポの花を踏んで歩く  
   イチリンソウ?葉の形が違う。
山野草・雑草図鑑を調べるが出てこない。自宅周辺でもよく見かける花だ。
舞鶴市のふじもと様から「野いちご」のアドバイスをいただいた。
葉はバラ科のもので、イチゴの種類に間違いない。
図鑑で再調査すると、木苺 (きいちご)(紅葉苺(もみじいちご)、構苺(かじいちご)など)、草苺、毒苺が出てきた。どれもよく似ているが、構苺(かじいちご)が近い感じだ  
     
 山中にはいると両側から尾根が迫り、木立で暗く日が射さなくなった。GPSも受信できなくなり真っ白になった 倒木が目立ちだして、峠道に倒れかかっている   ヤマルリソウ  
  とうとう倒木が連続しだし、十数カ所は身をかがめて倒木の下を這いずって通過する。行く手に稜線が見え出すと、ほどなく「三坂峠」の目的地に着いた。鍛冶屋交差点から写真を撮りながら徒歩30分の近距離であった。
峠頂上には地蔵も建造物も何一つ見あたらなかった。ただ福知山報恩寺に向かって山道が下っていた  
 ゼンマイ 山中の尾根に錆び付いた共同アンテナの残骸が立っていた。ここで袋峠への方向が辿れず三坂峠に引き返した 
 GPS軌跡地図:鍛冶屋から西南に峠道を通り、山中に入ってからはGPSの赤い軌跡が人工衛星受信不能となり切れる。「三坂峠」から、以前に登った「小西町−袋池−袋峠−三角点:小西」を目指し稜線を東南に移動したが、「袋峠」へのル−ト確保に失敗した。頭上に覆い被さる樹木によるGPSの感度不良と探したが袋峠への山道を見つけられなかった。
三坂峠」に引き返して「空山」に向かい福知山−綾部市境の稜線尾根を登る。
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小畑六左衛門報恩寺の嫁の実家に往復した「三坂峠(175m)」から鍛冶屋(小畑村)の正面に聳える「空山(351.9m)」に向かい稜線を登る。初めは少しきつい登りであったが、間もなく緩い傾斜地になる。尾根道は藪も少なく樹間を登れる   大蛇のように蔦が巻き付いたのを発見  あちこちに藪ツバキが咲き、散っている お茶畑を麓に鍛冶屋の正面に目立つ空山(351.9m)の頂上。三角点標識がある。子供達の登頂記念名札が立っているが、昔は毎年の学校行事で「空山登山」があったとのこと。今は途絶えてしまったそうで古びた名札が並んでいるだけであった   四枚の白い花びらをつけた灌木
梅花空木(ばいかうつぎ)?
        空山(351.9m)頂上からの下山は、麓の普門院からの登山道を降りた。しっかりした登山道であるが、前に登ったときは「これから坂」「がんばり坂」「あと○m」などたくさんの案内が建てられていた。最近は地元の子供達も空山に登らないようだ。小畑(鍛冶屋)の豊里西小学校が廃校になり、豊里東小学校に統合されてからは「里山」は犀川の西側になり中心から離れてしまった
空山(351.9m)頂上の秋葉神社   秋葉神社のお社    空山(351.9m)頂上からの眺め
       
 登山道の両側に至る所に大きな羊歯植物が葉を広げている。お正月に使う裏白の葉が何枚もとれそうだ 空山から下山途中で咲いていた山野草
ムラサキケマン?  
シャガ    鍛冶屋から良く見える赤い屋根の寺、綾部西国観音霊場第16番:慈雲山・普門院  普門院の少し下に空山への登山口がある
         
土手に「すみれ」が咲いていた    小さな池があり山吹の花が覆っていた  ニリンソウの群生? 大蕗の栽培があちこちに